出産祝いを頂く際、中には連名でお祝いを頂く場合もあるかと思います。連名での出産祝いは、何人かの方がそれぞれお金を出し合って1つの物を贈ってくれるというもの。
特に職場の方や友人から連名で頂くというパターンが多いかと思いますが、こういった場合の出産内祝い(お返し)はどのような形をとれば良いのでしょうか。
連名で頂いた場合の出産内祝いの相場
連名で出産祝いを頂いた場合のお返しの相場は、一般的な出産内祝いの相場と同じく頂いたお祝いの半額から三分の一の額です。現金で頂いた場合、物で頂いた場合共にこの金額が相場になります。
出産祝いを連名で頂いた際のお返しはどうする?
出産祝いを連名で頂いた際のお返しには二通りの方法があります。どちらの方法をとってもかまいませんが、向き不向きがありますので相手方に合った方法で出産内祝いを贈れると良いですね。
まとめてお返しする方法
1つ目の方法は、出産内祝いで1つの物を購入し、みんなで分けてもらう方法です。
例えば職場の方8名から連名で一万円相当の出産祝いを頂いたならば、一万円の半額から三分の一の額ですので3000円から5000円の間の物で8名で分けれるような物を購入してお返しします。
その際には個包装のお菓子など、一つのものでなく小分けできる物を選ぶようにしましょう。
- それぞれに分けれる個包装の物
- 食べ物の場合はその場ですぐに食べなくても持ち帰れるような物
- その日居ない方に他の日に渡してもOKな物
というのがポイントになります。
この方法は、職場など連名で頂いた方全員が集まる機会がある場合・人数が多い場合におすすめの方法になります。
それぞれ個々にお返しする方法
2つ目の方法は、それぞれ個々にお返しを渡す方法です。
この場合は、頂いたお祝いの金額÷連名の人数をし、その額の半額から三分の一の額の物をそれぞれにお返しします。
例えば友人3人から連名で5000円相当の物を頂いた場合、5000(円)÷3(人)=1666(円)ですがおおよそ1500円とし、その半額から三分の一の額なので750円から500円ほどの物をそれぞれにお返しする、といった形です。
こちらは個々に品を購入するので、小分けできる物に限らないというのが魅力的な方法ですね。
しかしこちらの方法は人数が多い場合は少し大変になってきます。連名の人数が多い場合には先ほど紹介したまとめてお返しする方法のほうが合っているかと思います。
この方法は、スケジュールの合わせづらい友人など、なかなか皆で集まる機会が少ない場合・人数が比較的少な目の場合におすすめの方法です。
連名で出産祝いを頂いた際の渡し方
まとめてお返しする方法をとる場合・それぞれ個々にお返しする方法をとる場合共に渡し方もいろいろあります。主に三通りの渡し方がありますので合った方法でお返しをしましょう。
手渡しする方法
1つ目はそれぞれ1人1人に手渡しする方法です。手渡しは一番ありがとうの気持ちが伝わる方法です。来てもらう形をとっても、出向く形をとってもOKです。
手渡しは丁寧で気持ちが伝わる方法ではありますが、産後の体調が優れない場合や数が多すぎる場合はこの方法は向いていません。産後の体に無理はいけませんので、その場合は他の方法を選択しましょう。
手渡しが向いているパターン
- 渡す数が少ない場合
- 数が多めでも自宅まで来てもらえる場合
職場の場合は上の方にまかせる方法
職場ですと、1人1人にお返しするのが難しい場合もあるかと思います。特に社員一同からです、という場合ですと1人1人にお返しを渡して回る方法はとても大変であまり現実的ではありません。
そういった場合はお祝いを取りまとめてくれた上の方などにまとめてお渡ししてもOKです。
上の方に任せる方法が向いているパターン
- 職場へのお返しで数がある場合
配送・郵送を利用する方法
スケジュールが合わなかったり出向くのが難しい場合は、配送や郵送を利用して出産祝いを送ってもOKです。
注意点としては、個々に贈る場合で数が多い場合は送料が高くなってしまう場合があるので注意しましょう。特に連名でお祝いを頂き個々に返す場合は1つの金額が少額になりがちです。送料含めたら頂いたお祝いよりも上回ってしまった、なんて事にならないようにしましょう。
また、配送・郵送を利用する際には相手に事前連絡を入れておきましょう。突然送られてきたら相手はびっくりしてしまいますし、覚えのない宅配に受け取り拒否をされてしまう可能性もゼロではありません。
配送・郵送が向いているパターン
- 職場の方々へお返しする場合
- まとめてお返しする方法をとる場合
- スケジュールが合わない場合
- 産後の回復が順調でない場合
出産祝いを連名で頂いた場合のお返しに関する疑問
別々の物を返しても良い?
連名でお祝いを頂き個々にお返しする事にした際に、それぞれ別の物をお返ししたいと思う場合もあるかもしれません。
そういった場合には金額に差が出なければ無しではありませんが、トラブルに発展しないようにするには同じものを返したほうが無難ではあります。
友人同士ですと特に、お返しで何をもらった、なんて話をする機会があるかもしれません。その際に「え、私は違う物をもらったけど?」「私もそれが良かった」なんて事になる可能性がないとも言えませんので、その辺りを考慮した上で判断しましょう。
特に金額に差が出てしまうとトラブルの元になりがちですので、違う物を贈る際でも金額は統一したほうが良いでしょう。
個々に返すと少額になってしまうが失礼でない?
連名で出産祝いを頂いた際、それぞれにお返しするとなると1人当たりの金額が少額になってしまう場合も少なくありません。その際、あまりに少額すぎる内祝いはかえって失礼なのではないかと考えてしまうかもしれませんが、頂いたお祝いに対してお返しをしない事のほうが失礼になってしまいますので少額でも必ずお返しをするようにしましょう。
出産内祝いは赤ちゃんの誕生をお祝いしてくれてありがとうの気持ちなので、少額なお返しでも決して失礼ではありません。300円や500円など少額のギフトでも可愛い物は沢山ありますので探してみてくださいね。
連名でお祝いを頂き、お返しはいらないと言われた場合は?
連名で出産祝いを頂く際に、「お返しはいらないですよ」と言われる場合があります。
そういった場合は、そのグループ内でそういう決まり事があるのであればお返しをしなくても良いでしょう。例えば、友人同士お互い子供が産まれた際の出産祝いのお返しはなし、というルールを作っている場合などです。職場の場合は前例を聞いてみると良いですね。
連名のうちの一人がお返しはいらないと言っている場合は、他の方はどう思っているか分かりませんのでお返しを準備したほうが良いでしょう。もちろん、その場合はいらないからと言ってくれた方にもお返しを用意したほうが平等ですね。
少額な物でものしを付けなければいけない?
連名でお祝いを頂いた場合、お返しの品が少額で小さな物になる場合も多いかと思います。そういった小さな物にものしを付けたほうが良いのでしょうか?
小さな物の場合、ラッピングされていればのしを付けなくてもOKとされる場合が多いです。そもそも小さな熨斗はなかなかありませんので、付けたいと思っても難しいかもしれません。
1つの物を買って小分けしてもらう場合は、その物自体にのしをかけていれば中の1つ1つにまでのしをつける必要はありません。
連名で頂いた場合も適切にお返ししよう
如何でしたでしょうか。連名で出産祝いを頂いた際にはどうやってお返ししたら良いのか少し悩んでしまうかもしれませんが、この記事で紹介したような方法で適切にお返しをしましょう。