
贈り物の中には、よくない意味がある物やあまり好まれないとされる類の物が存在します。
これを知らないで贈ってしまうと、嫌がらせなのかと思われたり、悲しまれたり怒らせてしまったりとトラブルに発展してしまう可能性もあります。
この記事では、贈り物として避けるべき物を理由付きでリストアップしてみました。出産内祝いを選ぶ今、誤解を招いてしまわないようにしっかりチェックしておきましょう。
大前提!相手の好まない物・アレルギーのある物
まずは大前提として、相手の好まない物やアレルギーのある物は避けましょう。
高級なスイーツを出産内祝いとして贈った後、「そういえばあの人、甘い物嫌いなの忘れてた!」なんて事にならないよう、内祝いの品を決める際には今一度贈る相手の事を思い出してみて下さい。
贈った後で嫌いな物だと発覚した場合には仕方がない事かと思います。しかし、分かっていたのに忘れていた!というのは、相手も「知っているはずなのに」と良い気がしないでしょう。忙しいとうっかりしてしまいそうなポイントではありますが、嫌がらせかと捉えられてしまう場合もありますので、気を付けましょう。
金額が露骨に分かる商品券や現金
商品券や現金は一見実用的かと思われますが、金額が露骨にわかってしまう為あまり好まない方もいらっしゃいます。お返しの品を考えずにすむから楽だと商品券や現金にしたのかな、という印象を与えてしまう事もありますので注意しましょう。特に目上の方やご年配の方などへ商品券・現金でお返しするのは失礼だと捉えられかねません。
しかしお若い方の中には商品券はとっても嬉しい、という方もいらっしゃいますので、相手を選んで贈るのはありなのではないかと思います。
縁切りを想像させるはさみや包丁などの刃物

はさみや包丁などの刃物は「切れる」ものなので、「縁を切る」という事を想像させてしまい、お祝いの場ではあまり相応しくない物とされています。
しかし、刃物の贈り物は「魔を切る」「未来を切り拓く」という意味もあり、逆に縁起が良いと考える方もいらっしゃいます。
相手がどちらの意味を知っているか分かりませんので、リクエストでもない限り刃物の贈り物は避けたほうが無難でしょう。
また、刃物を贈る場合は贈る相手から5円玉をもらうと「ご縁が切れない」という意味となりますので、もしも刃物を贈る際は実践してみては如何でしょう。
お別れの印、ハンカチ
ハンカチは日本語で表記すると「手巾」。これは「てぎれ」とも読めるため、あなたと会うのはこれっきりです、という意味に捉えられてしまう事があります。また、ハンカチはさよならの際に涙を拭くイメージからも別れを想像させてしまう為、お祝いのプレゼントとしてはあまり相応しくないと捉える方もいらっしゃいます。
しかし現代では、素敵なデザインのハンカチも多く出回っており、あまり気にしない方もいらっしゃいますので完全にNGとは言えないです。ご年配の方の中には気にする方もいらっしゃるという事を頭の片隅に入れておけば良いかと思います。
但し、白く装飾のないハンカチは亡くなった方の顔にかける物のため、絶対にNGですので気を付けて下さい。
弔事を想像させる日本茶
日本茶は弔事でよく使用される事から、お祝いの場ではあまり相応しくないと捉える方もいらっしゃいます。
しかし今では可愛いデザインの日本茶缶なども出回っており、お祝いに向いているようなパッケージの物も出回っています。日本茶が好きな方も多いですので、完全にNGではありません。しかしこちらも、ご年配の方の中には気にする方もいるという事を覚えておいて下さい。
「苦」「死」を想像させる櫛
櫛(くし)は、「苦」や「死」を想像させてしまうことからお祝いの場では相応しくないとされています。また、かけてしまう事がある為あまり縁起が良くないともされています。
上司など目上の方に失礼な贈り物

筆記用具
上司など目上の方に筆記用具を贈る事は「もっと勤勉に」という意味になってしまいます。
また、ギフトで贈る筆記用具は高価な物が多い事から「もっと良い物を使いなさいと言われている?」と捉えられてしまう場合もあります。
目下の方からそういった意味の物を頂くのは、上から目線であまり良い気がするものではないですので避けましょう。
下着・靴下
下着や靴下の贈り物は、「下」という文字から「下に見る」という事を想像させてしまうため、上司など目上の方へのギフトとしてはあまり相応しい物ではありません。
スリッパ・靴などの履物
スリッパや靴などの履物は「踏みつける」という意味で捉えられてしまう場合があります。目上の方への贈り物としては避けたほうが良いでしょう。
腕時計・かばん
目上の方へ腕時計やかばんの贈り物は、「もっと仕事に一生懸命取り組んで」という意味になってしまいますので避けましょう。
ベルト
ベルトはしめる事から「気を引き締めて」という意味になってしまいます。こちらも上司など目上の方へのギフトとしては避けたほうが良いでしょう。
NGというよりも気遣いをするべき所
独身の方にペアのものは避けよう
独身の方への出産内祝いで、グラスやお皿などのペアの物は避けましょう。嫌みかと捉えられてしまいます。
一人暮らしの方へのギフトは量に注意
一人暮らしや夫婦二人暮らしなど、少数で生活している方へのギフトは量に注意しましょう。大容量のお菓子の詰め合わせなどは一人で消費するのはとても大変です。量が多い物よりも、少なくて高級・高品質な物のほうが喜ばれる傾向にあります。
写真入りギフト・名入れギフトは消えものを
赤ちゃんの写真入りギフトや名入れギフトは、両親や祖父母などの近い方にはとても喜ばれる傾向にありますが、そうでない方からはあまり好評ではありません。友人の赤ちゃんの名前の入ったグラスを頂いた場合を想像してみてください、そんな気分です。
写真入りギフト・名入れギフトの中でも、お菓子などの消えものであれば受け入れてもらえる傾向にありますので、写真入りギフト・名入れギフトを近しい方以外に贈りたい方は食べたり使ったりすれば無くなる消えものを選ぶのが良いかと思います。
賞味期限の短い物は避けよう
お菓子やグルメなどの食品を選ぶ際には、賞味期限に注意して選びましょう。賞味期限の短いものですと、すぐに食べなければいけないと相手を焦らせてしまいます。食べるタイミングを強制させてしまう事になりますので、賞味期限の短いものはあまりおすすめしません。
どうしてもNGな物を贈りたい場合
お祝いの場では避けるべきギフトはいろいろありますが、そうは言ってもどうしても贈りたい場合があるかもしれません。その場合はこの品を選んだ理由を一言添えた上で贈るようにしましょう。
例えば、「縁を切る事を想像させると言われても、あの人は料理が得意だから包丁を贈りたい!」という場合には、
といった感じに説明すると誤解がなくトラブルに発展する事は少ないでしょう。
しかし、どうしてもこれを贈りたい!という程でもない場合は、無理に誤解を招く物を選ぶ必要はありません。他にも素敵なギフトは沢山ありますので、違う物を選んでみましょう。
相手からNGな物をリクエストされた場合
相手からリクエストされた物がNGな物の場合もあるでしょう。
例えば上司から「出産内祝いをくれるならボールペンが嬉しい」などと言われた場合。上司へ筆記用具を贈る事はNGとされていますが、相手のリクエストという事であれば贈っても差し支えありません。相手が喜んでくれるのであればそれでOKです。
トラブルにならないよう気を付けて選ぼう

如何でしたでしょうか。こう見ると、うっかり贈ってしまいそうになる物などもNGな物として入っていたりしているのではないでしょうか。
あなたの赤ちゃんの誕生をお祝いしてくれた方に変な誤解をさせないよう、品選びの際にはこれらの物に気を付けてみて下さいね。